用語集 サ行

ア行カ行タ行ナ→ハ行マ→ワ行

最弱秀吉

俳優・笹野高史を示す。

 元々自由劇場出身の舞台俳優だったが、「釣りバカ日誌」の社長付き運転手など、コンスタントに映画の脇役をこなし続け、2000年を過ぎたあたりから、テレビドラマへ積極的に進出。サスペンスドラマへも数多く出演し、犯人・被害者そして刑事・警察関係者と、全ジャンルこなすことが出来るサスペンスドラマ俳優のひとりである。
 特に事情を抱え苦悩に満ち、弱々しいながらも、犯行シーンになると一気呵成にやり遂げ、また弱々しくなる犯人役をやらせると、絶妙な味を出す。その振幅あるキャラクターが凝縮されていたのが、2009年の大河ドラマ「天地人」の豊臣秀吉 役で、織田信長 役の吉川晃司と、北政所 役の富司純子の間に挟まれ、痛々しいほどの弱々しさを見せていたが、天下をとると秀次一族の粛清などに、他の秀吉役とは異なる、凄然とした冷淡さで、存在感を発揮していた。最弱秀吉とは、過去の豊臣秀吉役で最も弱々しいが、やはり秀吉としての冷淡さが、サスドラ犯行シーンとオーバーラップしていた、笹野高史を示すサス実況用語である。

沙粧美代子

女優・黒谷友香を示す。

 1995年の「沙粧妙子 最後の事件」で、沙粧妙子の妹・美代子を演じたのが所以。当時は新人女優で棒だったが、独特なキャラを醸し出していた。

さすがわし

俳優・平田満を示す

 出身成分は、つかこうへい事務所の創立メンバー。早大在学中からアングラ演劇で腕を磨き、備わった演技力は卓越したものがある。1982年の映画「蒲田行進曲」でブレイクするが、1987年の大河ドラマ「独眼竜政宗」での鈴木元信 役から、一気にテレビドラマでの露出が多くなり、2サス・1サス・時代劇と幅広く出演している。特に2サスでは「タクシードライバーの推理日誌」神谷雅昭 警部役があまりにも有名で、実況用語として「神谷警部」が定着していたが、2017年の「幕末グルメ ブシメシ!」の伴四郎の叔父・宇治井平三 役での自画自賛的な名台詞「さすが、わしじゃ」が一気に浸透して、そのまま新たなサス実況用語となっている。

サスにしないでね

 サス性のない汎用実況の時に、展開の推移で、犯罪の可能性が出てくると、決まって◆SUSDATA8mE(さすでーた)が書き込むレス。まったり実況に慣れてしまい、まとめや判定が、面倒らしい。

サラたぬ子

女優・ジョージャ・フォックス(Jorja Fox)を示す。

 ER緊急救命室では、レズビアンな医師マギー・ドイルを演じていたが、なんといっても CSI:科学捜査班のサラ・サイドル捜査官を長年務めてイメージが定着している。サラ・サイドル役を経年で追っていくと更年期特有の肥満傾向が徐々に顕著になってきており、外サス実況中にサラたぬ子ど呼称し始めた。サラたぬ子の最高傑作エピは、第7シーズン最終話「殺人模型の正体」の拉致・監禁からの脱出劇である。

三階堂

俳優・仲村トオルを示す

 出身成分はビー・バップ・ハイスクール。的場浩司と双璧をなす愚連隊タレントの先陣だったが、本人は意外に真面目で温厚。その性格からか、主役や他のレギュラー陣に翻弄されると役に味がでる。その代表例が「あぶない刑事」シリーズの町田透 刑事。ドラマ新銀河「ラスト・ラブ」のサックス奏者、そしてドラマ「氷の世界」の烏城 刑事である。2サス「棘の街」では、犯人役の浅利陽介の演技を一気に引き出したり「信長 KING OF ZIPANGU」で羽柴秀吉 役を演じた直後の「琉球の風」で同じ豊臣秀吉 役を演じる、大河ドラマ初のリレー配役をこなすなど、テレビドラマ界では重用される俳優でもある。三階堂とは、そんな仲村が比較的にフリーで演じたドラマ24「怪奇恋愛作戦」(全話汎用実況)の三階堂登から由来しているサス実況用語。さんかいどう と入力すると、即変換できる様に辞書登録している住人がいるほどである。

3パー(さんぱー)

俳優・オダギリ ジョーを示す

 サスペンスドラマの出演歴は、2003年の「顔」そして、2006−7の「時効警察」と少ないが、視聴率調査の結果を、評価指標のひとつとしている、このスレ的には、2012年のドラマ「家族のうた」において、21世紀に本放送されたプライムタイム(19時から23時まで)の民放ドラマで、平均3・9%という史上最低視聴率記録をマークした主役俳優である。プライムタイムの3%という視聴率は、なかなかマーク出来るものではなく、過去NHK教育テレビで放送されていた「教養特集」でも、4%を超える事があるくらいだ。但し、打ち切りとなったこのドラマについて、あまり悪評が聞こえない。レベル以上のテレビドラマだが、なぜ記録的低視聴率になったのか謎である。3パー(さんぱー)とは、その主役俳優と記録を指し示すサス実況用語。

さんすう刑事

俳優・モロ師岡を示す。

 NHK Eテレ 学校放送で唯一のC実況になった「さんすう刑事ゼロ」の主役が所以。

獅子の時代の最終勝者

俳優・永島敏行を示す。

 映画俳優としてデビュしており、2000年までは、大河ドラマ以外のテレビドラマの出演歴が僅かである。その中の大河ドラマ「獅子の時代」では、菅原文太演じる主役・平沼銑次の弟・平沼鉱造役で、テレビドラマでも稀有な、流転から急伸していく人生を演じている。会津藩士として明治維新で逆賊の汚名を受け、流刑地扱いだった斗南藩で、兄と共に悲惨な目に遭う。どうにか兄と東京へ出て板垣退助の書生になるが、徴兵令発布とともに徴兵となり、いやいやながら入隊する。そこからである。その兵役の最中、西南戦争となり、今までの官軍・逆徒の関係が逆転し、一気に官軍兵士として鹿児島に攻め込むのである。本人は、会津戦争の私的な仇打ちのつもりだったが、その働きが勲功となり、一気に陸軍将校への道を駆け上がっていく。
 最終回では、主役の菅原文太は秩父困民党事件で敗残し、準主役の加藤剛も、高級官僚から惨めな死を迎える中、平沼鉱造役の永島敏行だけがハッピーエンドとなる結末を迎えている。永島は2000年以降、多くのサスペンスドラマに出演し、権力側に立った犯人役をすると、味をだすようになったが、この獅子の時代のしたたかさが、原点になっているともいえる。獅子の時代の最終勝者とは、そんな永島敏行に与えられた、称号的なサス実況用語である。

自照式

 和洋を問わずサスペンスドラマにおける時限爆弾装置には、大きな形状の特徴がある。それは起動のためのカウントダウンタイマーが、実に解りやすく設置されている事である。犯人の立場から考察すれば、別に解りやすくする必要性は皆無だと思われるが、大きな液晶ではっきりくっきり、点滅ランプまでオプションに付いている。これはあくまでも視聴者の視認目的以外考えられない。他にも盗聴器や隠しカメラが備え付けられている設定では、本来存在を秘すべきであるはずなのに、盗聴器がチカチカと自照している事が多い。これも視聴者の視認目的なのだが、これほど自己主張する盗聴器など、笑ってしまうほどである。自照式とは、この様なドラマ仕様の時限装置・盗聴器を総称したサス実況用語である。

地味なミキティ

女優・村井美樹を示す

 大阪・四条畷高校から早大教育学部卒。そこでミス早大になって女優へ転身した。高偏差値のハイソな女優だが、女優としてのキャリアは実に地味で、偏差値50台ぐらいの2サス脇役を数多く務めている。地味なのだが妙に気になる、微妙な存在感があり「地味なミキティ」とのサス実況用語で呼称されている。

柴咲ボブ

女優・柴咲コウ を示す

 本名不詳で、出身成分はスターダストプロの一本釣りタレントである。ただそのタレント活動開始時から、女優そして歌手として非凡な才能を現している。眼光鋭いフェイスも相乗して、2001年の映画「GO」では日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得。そこからテレビドラマにも一気に出演頻度を上げてきた。2サスは、火曜サスペンス劇場「黒衣の天使」程度しか出演歴がないが、1サスには数多く出演している。歌手としては、ヴォーカルの音程に独特のビブラートがかかる天賦の才を持っており、楽曲「影」や「Trust my feelings」を聴くと理解できる。2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」では主役が決定した時、NHKドラマ全体でも出演歴のない柴咲に勤まるのか、相当危惧の声が上がったが、きちんと大河ドラマテイストを守り、映像サイズをわきまえた演技で、初の大河主役をこなしている。特に柴咲の唄う「観音経」は、前述のビブラートが如何なく発揮された絶品で、高い音楽性も表現されている。さすでーた(SUSDATA8mE)は、ドラマ実況中に女性登場人物がボブカットで現れると過剰な反応を示し、過去の女性遍歴で何かあったとしか思えないが、「おんな城主 直虎」での井伊直虎が現代のボブカットに近い事から、柴咲ボブと呼称している、それだけのサス実況用語である。

篠原ゆき子さん

女優・篠原ゆき子を示す

 アングラ芝居など特段の演技鍛錬をしたわけではないが、天性の演技力を有する女優。エイジングを感じさせない美貌を持っており、デビュー作の映画「中学生日記」では、25才で15才の中学生役をこなすほどである。また映画「共食い」では光石研を相手に、DV交じりの濡れ場シーンを全裸で難なくこなすなど、芝居の可動振幅が大変広い。サスドラでは被害者役が多いが、そしてドラマ「深夜食堂」に至っては、地場刑事の夏木いずみ 役で、共食いで因縁のグラグラ・光石研とコンビを組んでいる。この深夜食堂汎用実況時から、さすでーた は、篠原ゆき子さん、篠原ゆき子さんと敬称つきフルネームでレス連呼し続け、それがサス実況用語として定着している。

しのぶれど

俳優・鶴田忍 女優・中山忍を共用で示す

 百人一首「しのぶれど 色に出でにけり わが恋(こひ)は ものや思ふと 人の問ふまで」(平兼盛四十番「拾遺集」恋一・622)の冒頭が所以。しのぶ という名前は、男女ともに存在する。その共用性を、同一のサス実況用語にしている。

清水ジブ

俳優・清水紘治を示す。

 俳優座養成所から文学座研究生に移り、正統派舞台俳優の基礎があったが、自由劇場に所属し、一転してアングラ演劇で活躍した。この振幅の激しい俳優歴は、強烈な個性を醸し出し、陰惨な狂気を有した人物や、底の知れない人物を演じさせると、天性の才能を発揮する。2サス・1サス・時代劇では、高い確率で、犯人や悪役を演じている。特に勝プロダクション制作の「痛快!河内山宗俊」第21話では、凄まじい狂気で、辻斬りを続ける子連れの浪人を演じ、俳優座養成所で同期だった原田芳雄と、ハイレベルな殺陣をみせている。
 ただテレビドラマでの最近の役柄では、穏やかな老父や哀れを誘う被害者を演じることもあり、意外にも違和感のない演技に、演技力の幅を視聴者に認識させている。清水ジブとは、NHK大型時代劇「真田太平記」での石田三成役から由来しており、意外にも気弱で滅びの運命を帯びた、新しい切り口の石田三成を好演した事から、三成の官名「治部大輔(じぶだゆう)」のジブと清水を勝手に結びつけたサス実況用語である。

〆レス

 第1避難所で実況を行っていた時代から、実況終了時に まとめのレスを書き込むのが、慣習になっている。
 本スレ移転時、勝手に継続のスレを立てられたり、荒らしの対象になる懸念があった。それらを事前に防止するために、常連住人さんが、旧本スレに、〆レスを続けていた。対策後も〆レスは、移転した新本スレで続いている。〆レスには、常に実況レスをしているからこそ存在する、文章力も要求されている。〆レスを継続・経験している住人は、間違いなく常連と言いきる事が出来る。

重版帝大

俳優・坂口健太郎を示す  
 モデル上がりで演技以前の段階から俳優生活がスタートしたが、ドラマ・映画の場数をこなしていきながら、予想外の伸びを示している新進俳優。汎用実況したドラマ「重版出来!」の小泉純 役や、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の東京帝大生・星野武蔵 役では、演ずる時代背景にきちんと溶け込んだ高い演技を見せている。但し臨時実況Aとなった「模倣犯」の凶悪犯人・ 網川浩一(ピース)役では演技力の限界が目の動きなどに出てしまい、サスペンスドラマの出演歴を重ねる事も求められている。重版帝大とは重版出来!とマーカーの帝大生役を合成したサス実況用語である。

じゅえー

俳優・東根作寿英を示す
 
 出身成分は、アミューズ。オーディション上がりで、舞台歴が少なく、まるでアイドルの様な過程で有名俳優になっている。テレビ・映画という映像作品から演劇を学び、そして育った。数多くの2サス・1サスの出演歴を有し、サスペンスドラマの中堅俳優として十指に入っており、特にテレ朝「終着駅シリーズ」の大上刑事で、欠かすことができないレギュラーを長年勤めてきた。アミューズ所属としては珍しい、コツコツと役を演じるタイプで、特に凡庸から狂気への急転や、狂気かと思いきや凡庸だったというフェイント芸を身に着けている。じゅえー とは、寿英を単に音読みしただけだが、なぜか定着したサス実況用語である。

じゅはん

俳優・山崎樹範を示す

 出身成分は大学演劇で、そこから小劇場演劇に入ったが有名になるまで大変苦労している。その苦労は、オールラウンドな演劇才能の素地となり、テレビ・ラジオあらゆる放送の仕事をなんでもこなすタレント性が磨かれた。特にTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」では、メインパーソナリティー・やましげ校長として、若者から高聴取率を獲得し、赤坂泰彦以来のラジオスターにまで成長した。またテレ朝の「タモリ倶楽部」では、準レギクラスで頻繁に登場し、マニアックな番組内で、ちょっと醒めた第三者的なキャラを開発している。2サス・1サスでは、官憲から犯人役まで卒なくこなし、特に前述の開発キャラから、傍観する目撃者や事件側面での主要出演者では、存在感を発揮して絶妙の味が出る。じゅはん とは、樹範を単に音読みしただけだが、これもなぜか定着したサス実況用語である。

新種のバッカマン

俳優・岡田将生を示す。

 所属するスターダストプロモーションの強引とも言えるブッキングのため、芝居能力以上のテレビドラマ出演を重ね、特に大河ドラマ「平清盛」の源頼朝役あたりでは、このスレで非難轟々だった。ところが、汎用実況対象だったドラマ24「不便な便利屋」で、ぶちぎれた独走演技を視せ、そこで新種のバッカマンと呼称され始めた。どうもこの変化には、舞台演劇に参加した事が背景にある。

神聖

 下記の神聖・梶原善にある通り、偽者ではない本物の俳優・女優の場合、当然「真正」と呼称するところ、なぜか「神聖」と表記するようになった。由来は神聖ローマ帝国の神聖と同義ぽく、偽者・類似品の一切の介入を認めない唯一本物という意味。

神聖梶原善

俳優・梶原善を示す。

 偽梶原善は、俳優・吉満寛人(旧芸名・吉満涼太)。本物つまり真正な梶原善本人は、真正から神聖へと昇華した。このスレでは、本物
を神聖と呼称する事がある。

水族館

女優・松岡茉優を示す。

 出身成分は「おはガール」。ウザいくらいの明るさを出す事を当初から求められたが、その中で妙な陰りと年季の入った顔立ちが女優としての適性を示している。連続テレビ小説「あまちゃん」での入間しおり 役でブレイクし、埼玉出身のアイドルとして、紅白歌合戦のパフォーマンスにも出ている。しかしこのスレでは評価があまり高くなく、汎用実況対象となったドラマ10「水族館ガール」では、第5回以降実況が打ち切り・破綻している。水族館とは松岡茉優を示すサス実況用語である。

捨てエピ

 ドラマシリーズの各エピソード、特に読み切り型のドラマにおいて、どーでもいい様なエピソード、演出過剰なエピソード、早い話が面白くないエピソードを、このスレでは「捨てエピ」と呼称している。

すずしーなり

俳優・田山涼成を示す

 文学座研究生出身で小劇場運動の旗手・夢の遊眠社に所属していた。日活ロマンポルノへの出演歴も多く、オファーがあればどんな映像作品でも出ていく姿勢を貫いている。すさまじい数のテレビドラマの脇役をこなしており、穏やかな壮年から豹変する2サス・1サスの犯人役は圧巻である。バラエティにも多く出演しているが健康診断的な番組では、これまた圧巻の検査数値をたたき出し、重篤寸前と言われながらも、なぜか元気に俳優生活を送っている。すずしーなり とは、名前の 涼成 を訓読みしただけだが、芸風との一致もみられるので呼称されているサス実況用語である。

スリット

女優・高橋ひとみ を示す

 寺山修司の舞台が正式なデビューだが、実質は1980年の映画「上海異人娼館」で、客の尻を鞭でスパンキングしまくる、どS娼婦役だった。ところがこのシーンが、新作映画紹介として多くのテレビで流れ、新進女優として強烈な印象を残す。その後、テレビドラマに出演し始め、数多くの2サスを通して、犯人・死体・官憲と全分野こなせる、サスベンスドラマ女優として成長した。上海異人娼館の強烈な印象から、当初はとっつきにくさもあったが、芸能界でも十指に入る、性格のいい女優との評価が浸透し、全く仕事オファが途切れることなく、現在に至っている。スリットとは、2003年のTRICK第3シーズン第3・4話(episode2)の瞬間移動の女、スリット美香子役から由来するサス実況用語である。

清六企画

俳優・斉藤清六を示す

 出身成分は、欽ちゃんファミリー。俳優としての素養は極めて低く、台詞回しも下手である。ところが性格は、芸能界屈指の温厚さがあり、浅草時代も含め充分な芸人としての修業を積んでいる。するとどうなるか? 下手な台詞回しに味が出て、俳優として存在感を醸し出すのである。2サス・1サスでチョコチョコ出演するが、目撃証言のプロとも言えるような印象深さを、映像から必ず残している。また斉藤清六の台詞を聞き取ると、他に真似ができない独特のリズムがある点にも気付かされる。清六企画とは、個人事務所の名称であり、きごちなさの中で迎合せず一本筋を通す芸能生活を愛でたサス実況用語である。

セミ

俳優・村杉蝉之介を示す

 所属する劇団・大人計画における変な芸名の代表選手的な存在。NHK紅白歌合戦に2度出演しており、1度目は グループ魂・メンバーで正式な出場歌手として。2度目は あまちゃん特別編(第157回)でラストに審査員席からカメラを構えていた ヒビキ一郎 役としてである。サスペンスドラマでは、多少社会的権威を有する小心な犯人役をやらせると独特な味があり、被害者・加害者同一になってしまう可能性が特に高い傾向もある。セミとは、蝉之介から由来しているサス実況用語である。

セミファイナル

女優・濱田マリを示す。

 イカ天バンド「モダンチョキチョキズ」のボーカルで、出身は歌手。もともとバンドを売ろうとするべく、キャラを演じる傾向があったが、そのキャラを演じていたことで、女優への才能が磨かれた。テレ朝のミニ番組「あしたまにあーな」では、約7年間に渡りナレーションを担当し、独特なナレ技能を開発していった。女優としての転機は、なんといっても2006年の1サス「アンフェア」である。「アンフェア」は、2000−10年代における優秀な連続サスペンスドラマで、当初は通常のサスドラだったが、レギュラー出演陣が、ひとりずつ敵役になり欠けていき、一種のトーナメント方式的な独自の展開となってくる。その最終回を決勝とすると、そのひとつ前の第10回で、敵役として篠原を裏切った濱田は、黒幕に粛清される(一命はとりとめた)。すなわち強烈な印象を残して「準決勝」で敗退したのである。
 濱田は、このアンフェアを契機に、数多くの1サス・2サスに出演し、サスペンスドラマ女優として開花する。セミファイナルとは、アンフェアの準決勝敗退者として、そんな濱田マリを指すサス実況用語である。

セントラルカー

俳優・香川照之 歌舞伎俳優・市川中車を示す

 実父は三代目・市川猿之助だった二代目・市川猿翁。実母は宝塚出身の女優・浜木綿子。離婚後の親権は母親が保有し、父親とは絶縁状態だったが、2011年に父親と和解し、九代目市川中車を襲名。梨園への道を進んだ。
 母親は、数多くの2時間サスペンスドラマに出演し、特に「女監察医・室生亜季子」では、左とん平との名コンビもあり
火曜サスペンス劇場の主演女優として最多回数を誇っている。また父親は歌舞伎界の名跡ながら慶応大卒であり、子である香川も、東京大学文学部卒業と、最高学府を出ている。これだけの血筋を有しながら、その父親との確執と母親の偏愛から、サスペンスドラマファンは、その演技より、実生活にサスペンス性を敏感に感じ取っている。
 香川照之の演技力は申し分なく、特に大河ドラマ「功名が辻」第47回 種崎浜の悲劇での虐殺指揮や、スペシャルドラマ「坂の上の雲」の正岡子規 役の繊細な演技に、その能力の幅の広さを感じ取ることができる。
 セントラルカーとは、市川中車の中車を、単純に英語読みしただけのサス実況用語である。

総長

俳優・宇梶剛士を示す。

 身長が190センチある超長身俳優。祖父や母は、アイヌ民族の血を引く社会活動家である。その出自への反抗か否かは解らないが、高校時代から刑事事件を頻繁に起こしている。そして、家裁・鑑別そして少年院を往復する日々の中で、とてつもない政治能力を発揮し、最大の暴走族「ブラックエンペラー」の総長まで昇りつめる。その後、舞台俳優の道を志し、菅原文太の付き人から長い下積みを経て、映画・テレビドラマで活躍していく事になる。これだけの実体験がありながら、サスペンスドラマでは、地道な官憲役や善良な市民の役が大変多く、少ない犯人役でも、深い事情を抱えた役柄がほとんどである。ただ宇梶剛士には、他の俳優にない存在感があるのも事実である。総長とは、もちろんあのヘッド履歴から来ているサス実況用語である。

僧侶専門俳優

 2サスや時代劇の僧侶役の時、頻繁に出てくる俳優。徳田興人、江藤漢斉、山田明郷が代表的存在。

村長

俳優・石井愃一を示す。

 2サス「湯けむりドクター華岡万里子の温泉事件簿」で、長年村長役を演じているのが所以。東京ヴォードヴィルショー出身で、喜劇俳優が成分だが、サスドラでは全役柄をこなしている。

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